5代目のポテト農家

種イモ農家の5代目として、エリックは、農園で家族たちと密接に協力しています。エリックの父親と叔父は、知識を次世代に伝えつつ、今でも家業に深く携わっています。母親も、事務所で管理業務を担当しています。

シュレーダー・ブラザーズ農園で栽培しているポテトは、全米のポテト生産者に向けて出荷され、植え付けに使用されます。種イモの生産工程には、植え付けやすいように種イモを半分または3分の1に切る作業も含まれています。エリックが言うように、「1つのポテトから複数のポテトが作られる」のです。ウィスコンシン州北部は、ポテトの栽培業者から遠く離れているため、病気がうつることがありません。ウィスコンシン州では、収穫が8月末に始まり、通常では10月第3週までに終わります。今年は、春に訪れた寒波によって、植え付けの時期が先送りされたため、収穫は年明けになる予定です。シュレーダー・ブラザーズ農園は、ポテトを栽培しているほぼ全地域に出荷しやすい中心部に位置しています。

この地域のユニークなところは、エリックの義妹が街で経営している女性向けブティックでも、ポテトが販売されていることです。この店は、五大湖に向かう観光客が立ち寄る有名な場所です。また、シュレーダー・ブラザーズ農園にはポテト博物館があります。ポテト博物館は、年代物の農機具を見学し、長年にわたる農業技術の進歩を再認識できる場所となっています。

エリックは、妻と2人の子ども、そして親戚と一緒にウィスコンシン州アンティゴに住んでいます。農園にいない時には、息子のホッケーチームのコーチを務めたり、娘を体操の練習に連れて行ったりしています。